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経歴

論文「情報の非対称性とインテリジェンスの価値」で日本コンペティティブ・インテリジェンス学会論文賞を受賞。著書『東京大学のデータサイエンティスト育成講座』(共著)は19刷のロングセラー、『データ分析に必須の知識・考え方 認知バイアス入門』も発売前に重版が決定。

認知バイアス入門
東京大学のデータサイエンティスト育成講座

職歴
2002.4-2004.3 株式会社富士総合研究所
2005.12-2007.6 ヤフー株式会社
2007.8-2012.8 株式会社ブレインパッド
2012.9-2013.7 グリー株式会社
2013.8-2016.3 カタリナマーケティングジャパン株式会社
2015.11-現在 株式会社クリエイティブ・インテリジェンス

キャリア

私のキャリアの出発点は、まだ世の中にデータサイエンティストの存在しない時代でした。後にキャリアの指針となる「科学的アプローチによって企業の意思決定をより良くしたい」という思いに至るまでの数年間、私のキャリアは混乱し低迷しました。

2005年、分析を仕事にしたいという気持ちを固めていく中で、私はある問いを自分に投げました。「将来、全知全能の機械が登場したとして、自分が分析者をやる意味は残るだろうか?」というものです。当時の答えは、明確に「YES」でした。 LLMが登場した今でも答えは「YES」のままです。人間の分析者でなければ、意思決定者に「不安や葛藤を適切に経験させる」ことが難しいと考えているからです。

Notes最終判断を納得できるものにするには、意思決定過程で不安や葛藤を経ておくことは大切です。これらの感情は、意思決定者が選択の重要性を深く理解し、慎重に考えるのを助けてくれます。

2015年、私は分析への取り組みを深めるため、自社を設立しました。私たちはクライアントの機械学習、データサイエンスのサービス化支援を行う中、技術顧問としては厄介な溢れ玉を拾うことに注力し、分析アドバイザリーでは分析結果の受け手の物語を重視することを強調しています。

価値観

私がビジネスで大切にしていることは、他者の苦労を軽減できる機会を見つけ、これまでの学びから得た知見を可能な限り提供することです。この実現には、継続的な学習と自己成長が欠かせません。しかし、自己成長の過程では、失敗のリスクや未知の領域に踏み出す恐怖が伴います。

ここで頼りにしている言葉が「Fear is a reaction. Courage is a decision.」です。この言葉は、自分が直面する恐怖は自然な反応である一方、その恐怖を乗り越える勇気は、自らの決断から生まれることを教えてくれます。勇気よりも恐怖を感じているときは、時代の流行など、自分にとっては重要でないことに流されていないかと、自分を戒めるようにしています。

この自己成長の旅では、一人の力には限界があることを認識しています。だからこそ同じ価値観を共有し、お互いを支え合えるコミュニティの重要性が際立ちます。私は価値観を共有できる人々と一緒に、私たちのサービスを成長させていく役割を担いたいと考えています。

ビジョン

この目標を達成するためには、ビジョンを明確にしそれを形にするための行動を定めなくてなりません。私たちのビジョンは、失敗や困難を恐れずに知識を共有し、継続的で相互的な成長を通じて、より良い未来を一緒に創造することです。そしてこの実現のためには、共感できる価値観を持つ人々と力を合わせ、支え合いながら前進する必要があります。

この過程で自分が特に果たしたい役割は、人生やキャリアの意思決定者である皆さんに、勇気ある選択をしやすい環境を提供することです。「決断には恐怖を勇気に変える力がある」という認識を広め、相互の成長と成功を促進する強固なコミュニティを築くことができると考えています。

結局のところ、私たちのビジョンと行動が一致するとき、一人では想像できない大きな影響力が創出され、より良い未来を創造する力が生まれるのだと信じています。

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